少しの努力と恵みを知ること(2019・7・9)
あるご婦人のお話です。
そのご婦人はとてもお金持ちで、生活にも老後のお金にも何も心配がない暮らしをされています。
子供たちも巣立ち、今は大きなお屋敷にご主人と二人暮らし。
自分たちの住みよいようにリフォームもされたそうです。
ご両親も他界され、財産がまた有り余るほど入ってきたそうです。
空いた時間で英会話やハンドベル、絵画などの習い事もされていて、
時々お友達とランチに行ったり、お出かけもされているそうです。
そんなご婦人は「私の毎日はちっとも楽しくない」と仰っているそうです。
毎日が退屈で幸せを感じないそうです。
自分から喜ぶ気持ちを持たないことは、どんなにお金があって人からみれば
恵まれた生活でも、虚しい空間と時間になるものなんだ、と教えられました。
幸せになるには、全てを与えてもらおうと待っていては、どれだけ多くを与えてもらっても気づかないものなんだと感じました。
気づくには、ほんの少し努力が必要なんだと心から思いました。
それは『幸せを探す目』だったり、『喜びを感じる心』だったり、『恵まれてることに気づく心』だったり、『友達がいる恵み』だったり。
ほんの少し努力して見渡してみる行為がそのご婦人には必要だったんだろう、と
思いました。
そして同時に「私はいかがなものだろう?」と私自身も見渡して、
『幸せで喜びあるもの』がたくさんあることに感謝しなきゃいけない、と
思い知らされました。